石巻・中央1丁目商店街、まちづくり協設立 独自復興案策定へ

東日本大震災で多くの店舗が被災した宮城県石巻市中央1丁目の商店街「市役所大通り会」が、都市計画道路の大通りを中心にした地域の復興を目指す「中央1丁目まちづくり検討協議会」を設立した。地元の意見を集約し、まちづくり基本構想案を策定する。
 協議会の林光次郎会長らが4日、市役所を訪れ、亀山紘市長に設立を報告した。亀山市長は「定住人口を増やすなどの案も考えられる。協議会と連携し、まちづくりを進めたい」と話した。
 都市計画道路については市が昨年12月、拡幅計画を示した。商店街は道路拡幅にとどまらず、復興にはまちづくりの視点も必要と判断し検討組織を設けた。
 協議会は今後、市やコンサルタントを交えた勉強会を開くなどして基本構想案をまとめ、市に提示する。林会長は「まちづくりを考えるのは今しかない。魅力ある商店街にしていきたい」と話した。
 中央1丁目地区では、別の地域で民間主導の再開発構想も進んでいる。市も復興基本計画で「中心市街地の再生」を重点プロジェクトに位置付けている。

タイトルとURLをコピーしました