宮城県石巻市は13日、東日本大震災で被災し、2011年から休止している牡鹿地区の十八成(くぐなり)浜海水浴場を12年ぶりに開設すると発表した。
期間は7月16日~8月21日。遊泳時間は午前9時~午後3時半。バーベキュー場やシャワー棟、あずまやを備えた併設の「ビーチパーク十八成浜」も利用できる。初日に海開き式を実施する。
十八成浜海水浴場は震災前の10年に約4500人が来場した。震災の津波と地盤沈下で砂浜が消失し、防潮堤や周辺道路の整備と一緒に、新たに砂浜を造成した。当初は20年夏に再開する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で2年連続中止となっていた。
斎藤正美市長は定例記者会見で「多くの方に来ていただき、自然の美しさや地域の皆さんとのつながりを発信したい」と語った。
新型コロナの影響で中止した網地島の網地白浜、北上地区の白浜、渡波の3海水浴場も3年ぶりに海開きする。
塩釜・桂島海水浴場は7月23日から 3年ぶり
宮城県塩釜市は13日、浦戸諸島・桂島の桂島海水浴場を7月23日にオープンさせると発表した。新型コロナウイルスの影響で、3年ぶりの開設となる。
期間は8月16日まで25日間。遊泳時間は午前10時~午後4時。遊泳区域は幅200メートル、沖合60メートルに設定する。付帯施設はトイレ、シャワー、脱衣所のほか、日よけができる休憩所、子どもプールのあるキッズエリアを設ける。島民によるおにぎりや焼きそばなどの飲食物販売も計画する。
桂島海水浴場は周辺に島が点在するため、波が穏やかなのが特徴。東日本大震災で被災したが、2014年夏に再開し、コロナ前の19年は7月20日~8月25日に計3341人が訪れた。