宮城県石巻市が旧北上川河口に整備した船舶係留施設「市南浜マリーナ」が国土交通省が認定する「海の駅」に県内で初めて登録された。マリンレジャーの拠点施設としてPRし、市内の交流人口拡大を図る。
名称は「いしのまき海の駅」で、3月31日付で認定された。係留設備やトイレ、シャワー、船を移動する大型クレーンを備える。プレジャーボートやヨットの保管場所や航海中の立ち寄り先として知名度向上を目指すほか、イベント開催といった交流拠点としての運用に力を入れる。
マリーナは昨年8月に全面運用を始めた。東日本大震災時、旧北上川沿いの不法係留船が津波で流されて市中心部の建物被害が拡大したことを教訓に、船舶を陸上と海上で集約保管している。現在は県内所有者のプレジャーボート約15隻を管理している。
14日に市役所で認定式があり、斎藤正美市長が海の駅ネットワーク関係者から認定証と看板を受け取った。マリーナ指定管理者で野村モータース(石巻市)店長の野村佳孝さん(31)が駅長に就き「イベントなどで施設を活性化し、石巻の中核的な存在を目指したい」と述べた。