石巻・津波復興祈念公園 来年3月の開園発表 宮城県

東日本大震災の犠牲者追悼や記憶伝承に向けて整備が進む「石巻南浜津波復興祈念公園」(石巻市)について、宮城県は14日、2021年3月28日に開園させると正式発表した。国が関与する岩手、宮城、福島3県の祈念公園でフルオープンするのは初めて。
 村井嘉浩知事が定例記者会見で表明した。公園は大津波で壊滅的な被害を受けた南浜地区に立地し、総面積38・8ヘクタール。開園当日は現地で式典を開く。
 村井知事は「公園を拠点に、震災の教訓などを国内外に発信する」と強調。県、国と共に事業主体の石巻市の亀山紘市長は「完成を待ち望んでいた。最大被災地の市として、市民の心のよりどころになると期待したい」と語った。
 公園は17年3月着工。中央部に国営施設「みやぎ東日本大震災津波伝承館」があり、県がメイン展示を担う。敷地内には献花台や市内の犠牲者の名前を刻んだ慰霊碑を建立。点在する広場は市民が多目的活動などに利用できる。総事業費は約76億円。

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