石巻・牡鹿半島、高台移転着手 7.7ヘクタール、造成開始

東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県石巻市牡鹿半島で、防災集団移転促進事業で高台移転の工事に着手する4カ所の安全祈願祭が3日、施工業者の現場事務所が設けられた同市大原浜であった。
 工事が行われるのは小網倉浜・清水田浜(28戸)給分浜(31戸)十八成浜(38戸)泊浜(7戸)。全体で約7.7ヘクタールを造成し、最も早い泊浜では来年度中に宅地供給が始まる見通し。
 式典には地域住民や市の担当者ら約40人が出席。亀山紘市長は「住民が期待している移転事業を安全、早期に完成させたい」とあいさつした。
 給分浜の移転用地は今秋まで遺跡発掘調査が行われていた。行政委員の管真宏さん(66)は「調査を待ったためだが、あまりにも遅い。工事が始まれば、住民の励みになると思う」と話した。
 市は半島など周辺部の46カ所で高台移転を計画し、今回の4カ所を含め17カ所で着工している。

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