宮城県石巻市雄勝町特産の硯(すずり)石を使った食品プレートが、本年度のグッドデザイン賞を受賞した。東日本大震災からの復興支援として、大橋洋食器(新潟市)が「絆」の商品名で販売している。同社は今後、海外への輸出を検討する。
大橋洋食器は2008年から硯石のプレートを販売してきたが、石巻市内の製造元が津波で被災したため取り扱いを中断した。製造元が本格再開したのを受けて現行の商品名に改め、箸置きなどを追加投入してきた。
硯石の風合いを生かしたシンプルなデザインに加え、食器洗浄機対応といった性能面も高く評価された。同社は「震災前に比べて売り上げは10倍に増えた。販売を通して被災地の復興に寄与していきたい」と話している。