石巻市の中央3丁目1番地区市街地再開発組合(遠山敬介理事長)は、再開発ビル「石巻テラス」の施工者を大豊建設に内定した。
建設場所は石巻市中心部の同市中央3丁目地内の敷地約4000㎡で、市役所やJR仙石線石巻駅から徒歩圏内の利便性が高いエリア。周辺ではほかにも再開発など復興事業が多数計画されている。今回の事業は復興交付金を活用する市街地再開発で、東日本大震災後に市内中心部で計画されている再開発では最初の着工となる。
施設は2棟で、ともに店舗を備えた災害対応型の分譲マンションとして計画。構造規模はPC一部RC6F延べ面積はNウィング棟が約4900㎡、Sウィング棟が約5900㎡。N棟は分譲住戸35戸、店舗4戸などを設け、S棟は分譲住戸42戸、店舗4戸などを予定している。ともに1~2階を店舗、3階以上を住戸とし、住戸の間取りは2~4LDK。防災備蓄倉庫や屋上避難路も設ける。
設計は、主に意匠をまちづくりカンパニー・シープネットワーク(東京都千代田区)、主に構造をジェーエスディー(東京都目黒区)が担当した。整地後、早期に本体着工し、完成は2015年12月を目指す。売主はフージャースコーポレーションで、近く住戸の販売を開始し、16年1月ごろの入居を予定している。