石巻市民100人が復興の舞台 多賀城で来年、ミュージカル

100人が100日間でつくり上げる市民ミュージカルを各地で開催するNPO法人コモンビート(東京)が、宮城県石巻市の市民を中心にした公演を計画している。東日本大震災の復興支援プロジェクトとして来年1月に多賀城市で上演する予定で、出演者を募っている。
 ミュージカル「A COMMON BEAT(ア・コモン・ビート)」は、さまざまな特徴を持つ四つの仮想大陸の住民たちが互いの文化を理解し、認め合うことがテーマ。これまで東京、大阪、名古屋で上演されている。
 コモンビートは昨年5月から、石巻市や女川町でがれき撤去などのボランティア活動を展開。復旧が進むにつれ被災者からダンスなどパフォーマンスを見たいという依頼も増え、本来のミュージカルによる支援を企画した。
 多くのホールなどが被災した石巻市では会場が確保できないため、公演は1月19日に多賀城市文化センターで開催する。4月から月1回程度、歌やダンスなどの体験会を開き、今のところ80人程度の出演が決まっている。
 最終の体験会は10月7日、石巻市の山下屋内運動場であり、13日から本番に向けた練習を始める予定。
 参加者からは石巻公演の要望も多く、開催を検討している。コモンビート理事の久保田晃成さん(30)は「石巻に住む一人一人が主役になる舞台。歌やダンスが好きな人はもちろん、不得意な人もぜひ参加してほしい」と呼び掛けている。
 体験会は午前10時から。参加無料だが、事前申し込みが必要。ミュージカル参加費は5000円。連絡先はピースボートセンターいしのまき0225(25)5602。

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