石巻支援へヤフー弁当 「金華ぎん」使用、首都圏で販売

インターネット検索大手のヤフー(東京)は12日、「金華ぎん」ブランドで売り出し中の石巻地域の養殖ギンザケを使った「石巻爆速(ばくそく)復興弁当 金華ぎん」の販売を始めた。
 金華ぎんのほか、ワカメのつくだ煮やコウナゴのピリ辛煮などが入っており、しょうゆやみそも石巻産。石巻づくしの弁当を売ることで、「東日本大震災で甚大な被害を受けた石巻地方が爆発的速さで復興するように」との願いを込めた。
 東京・六本木のヤフー本社で週1回、社員向けに販売するほか、ネット上で被災地の農水産品などを売る同社の「復興デパートメント」で予約販売する。当面は首都圏などに限った販売で、価格は950円。1個につき50円を復興支援のために寄付する。
 ヤフーは復興支援活動に熱心で、30日には石巻市に現地事務所を開く。被災地の名産品を掘り起こし、全国に発信することで復興に貢献することが狙い。被災地により多くの利益をもたらすため、弁当の形でパッケージ化して付加価値を出すことにした。
 金華ぎんは第1弾で、今後は石巻以外の被災地の名産品を使った弁当も検討する。宮坂学社長は「弁当ならば約4000人いる従業員をはじめ、取引先にも販路を広げることができる。やる以上は黒字にし、持続可能な事業にしていきたい」と意気込んでいる。

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