石巻~仙台間で直通列車運行

津波の被害で列車が運行できなくなっている宮城県石巻市と仙台市の間を直接結ぶJRの列車が1日から運行を始め、直通列車を待ち望んでいた学生や会社員などが利用しました。
仙台市と石巻市を結ぶJR仙石線は、津波で沿岸部の線路が流され、一部の区間は復旧しましたが、現在も全面復旧のめどは立っていません。途中の区間は代行バスが運行していますが、交通渋滞で時間がかかることもあり、直通列車を望む声が寄せられていました。このため、JR東日本は、内陸部の石巻線や東北線の線路を通り、う回する形で石巻駅と仙台駅を結ぶ直通列車を走らせることにし、1日から運行を始めました。当面は、午前6時43分に石巻駅を出発する1本だけで、1日朝は、まだ暗いうちから、学生や会社員などおよそ50人が列車に乗り込みました。仙台までの所要時間は1時間16分で、列車は午前8時前、定刻どおり仙台駅に到着し、乗客は学校や勤め先などに向かいました。予備校に通う男性は「これまでは片道2時間くらいかかっていましたが、1時間余りで着くのでスムーズでした。もっと本数を増やしてほしいです」と話していました。JR東日本は、今後、仙台駅から石巻駅に向かう列車も東北線などのダイヤと調整して、運行を検討するということです。

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