社会人200人に調査「納得いかない!」会社の実態TOP10

「自分が勤める会社に何の不満もない」なんて人はどれだけいるだろうか? ほとんどの人が、大なり小なり現状に不満を抱えていることだろう。自分では「これがいい」「こうすべき」などと思っても、決まりごとや様々な思惑、複雑な人間関係が渦巻く職場では、ままならないことは多い。傍目から決してわからない、自分の会社の悪習慣について、みんなどう考えているのだろうか? 20~30代の社会人男性200人を対象にアンケートを行った(R25調べ/協力:アイリサーチ)。

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■外からは見えない…勤務先のダメな実態TOP10

(1~3位を選んでもらい、1位を3pt、2位を2pt、3位を1ptとして集計)

1位 陰口や悪口が横行している 120pt
2位 昇進・昇格はえこひいきが横行している 114pt
3位 あまり意味のない会議がやたらと多い 109pt
4位 同僚の仲が悪い 87pt
5位 「残業するのが当たり前」という風潮がある 76pt
6位 上司が部下の行動を把握していない 71pt
7位 上司・先輩への反論が許されない空気がある 69pt
7位 経営陣や上司の方針がころころ変わる 69pt
9位 仕事の愚痴を言う人が多い 60pt
10位 短期間で辞める社員が多い 51pt
10位 若い人が入社してこない 51pt

1位が「陰口や悪口が横行している」、2位が「昇進・昇格はえこひいきが横行している」など、社内の人間関係にまつわる負の感情を匂わせる実態が上位に並んだ。

実は、約2年前の2015年4月にも同様の調査を行っているが、1位と2位はまったく同じ。目立った変化を見ると「意味のない会議」が7位から3位に、「残業が当たり前」が8位から5位に、さらに「経営陣や上司の方針がころころ変わる」は圏外から7位に浮上した。職場の不満はなおも人間関係に関するものが多いが、働き方にまつわるこだわりも強くなっているのかもしれない。それぞれを選んだ人のコメントを見ていこう

【1位 陰口や悪口が横行している】
「陰口が最大の楽しみという人が多い。社内メールでの陰口悪口が横行している」(36歳)
「人の良い話を聞いたことがほとんどなく、昔の失敗談に尾ひれのついた悪い話を聞くことがたびたびあるから」(34歳)
「いつも聞いてるから」(27歳)

【2位 昇進・昇格はえこひいきが横行している】
「人事権を持つ役員に気に入られているかで昇進の早さが決まっているように感じるため」(30歳)
「部下から評判の良くない人が昇進しているのが目立つから」(28歳)
「イエスマンを昇格させているから」(31歳)

【3位 あまり意味のない会議がやたらと多い】
「まったく無意味なことを決定したり、会議するためにあえて議題を探してる」(34歳)
「会議があっても結論を出す、結論に近づくといった感触がないことが多いため」(26歳)
「突然臨時の会議が行われることが月に何度もある」(38歳)

【4位 同僚の仲が悪い】
「入ってみないとわからない空気感が漂っています」(35歳)
「会社の雰囲気が悪くなるから」(23歳)
「これだけで仕事に行きたくなくなる」(36歳)

【5位 「残業するのが当たり前」という風潮がある】
「自分の仕事が終わっているのに、上司の仕事が終わっておらず残ることがある」(31歳)
「帰った翌日に手伝ってほしかったなどと言われる」(22歳)

【6位 上司が部下の行動を把握していない】
「きちんとした教育や査定が行われているとは到底思えないから」(26歳)
「結局はノルマ次第の評価。どれだけ他のことをやらされていて自分の仕事ができないか全然把握していないから」(26歳)
「知ったふりをしている」(34歳)

【7位 上司・先輩への反論が許されない空気がある】
「反論したら、周りの人にも迷惑がかかって仕事に支障が出そうに思える」(34歳)
「自分も周りの人間も反論したところを見たことがないから」(28歳)

【8位 経営陣や上司の方針がころころ変わる】
「必死に頑張っても、鶴の一声で全てが180度変わってしまうので、努力が報われない」(39歳)
「言ってることに一貫性がないことがあるため」(27歳)

【9位 仕事の愚痴を言う人が多い】
「何かにつけて文句を言う人が多いと、会社に入る前には想像もしていなかった」(36歳)
「自分の力量を顧みずに文句ばかり言う人がいる。不満ばかりいっているから建設的ではない」(37歳)

【10位 短期間で辞める社員が多い】
「辞める原因は社内に問題があると思うから」(32歳)
「回転が速いのはちょっと嫌だから」(27歳)

【10位 若い人が入社してこない】
「30代以上が多い傾向にあるため」(35歳)
「そもそも少人数で新入社自体少ない」(39歳)

こういった不平や不満が募ると、転職を考える人も多くなるはず。しかし、多かれ少なかれ、誰でも似たような思いを抱えているだろう。ならば、どこにいっても納得いかない実態が待ち構えている可能性が高いともいえる。「そういうものだ」という割り切りも、ときに必要かも?

(吉々是良)

(R25編集部)

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