千葉県では、すでに社員3人が新型コロナウイルスに感染していたことが確認されている貨物専門の航空会社で、新たに男性社員3人の感染が確認されました。
千葉県などによりますと、新たに感染が確認されたのは、「日本貨物航空」の社員でアイルランドに住むアメリカ国籍の50代の男性と、南アフリカに住む南アフリカ国籍の40代の男性、それにジンバブエに住むイギリス国籍の40代の男性の3人です。
3人は、今月18日と20日に感染が判明した30代から50代の男性社員3人と同僚で、オランダに滞在したあと、16日に一緒に成田空港から入国していました。
会社の指示を受けてホテルに待機していましたが、同僚の感染が明らかになったことを受けて、検査を受けた結果、22日感染が確認されたということです。
千葉県や会社によりますと、同行していたのは7人で、すぐにアメリカに出国した1人の社員を除いて残り6人は全員感染したことになります。
また、このうちアメリカ国籍の男性とイギリス国籍の男性は肺炎と診断されているということです。
千葉県は同じ行動をとった6人が感染したことについて「オランダ国内や機内など感染しうる場所は複数考えられる」として、今後、必要に応じて国とも情報を共有し、詳しい状況を調べたいとしています。
これで千葉県内の感染者は47人となりました。
日本貨物航空「感染拡大防止に努める」
社員6人の感染が確認された「日本貨物航空」はホームページで事実を公表し感染拡大防止に努めるとしています。
会社によりますと、感染が確認された6人はこの会社のパイロットで、次の乗務場所に移動するためオランダで合流したあと、同じ貨物機で成田空港から入国したということです。
感染の確認を受け会社では、社員が乗務した航空機と事務所の消毒を行ったほか、滞在先での外出自粛や空港と宿泊施設の移動は会社の用意する車両で行うよう社員に指示したということです。
日本貨物航空は「貨物機のため乗客はいませんが、手洗い、うがいや体温測定などを行い乗務員の健康管理や感染拡大の防止に努めたい」と話していました。