神奈川県の三浦半島周辺などで相次いでいる異臭騒ぎをめぐり、県は16日、横須賀市内で14日に異臭がした際に現場で採取した空気から、ガソリンなどに含まれる物質が検出された、と発表した。
異臭は14日午後3時ごろ、横須賀市消防局庁舎で確認。市消防局が現場で空気を採取した。県環境科学センターで分析したところ、ガソリンなどに含まれるイソペンタン、ペンタン、ブタンが、異臭が感じられない空気と比べて7〜14倍の濃度で検出された。
県は、毒性が低く濃度も低いことなどから、ただちに健康に影響を及ぼすレベルではないとしている。
一連の異臭騒ぎは横浜市内でも起きており、横浜市消防局が12日に現場で空気を採取。このときの分析でも、イソペンタンやペンタンが、市内の通常の大気中に比べ10倍以上の高い濃度で検出されている。(末崎毅)