神戸「ぼうさい甲子園賞」 釜石小、志津川中など表彰

防災教育に熱心な学校を表彰する「ぼうさい甲子園(1.17防災未来賞)」が8日、神戸市の兵庫県公館で開かれ、岩手、宮城両県の小中学校の取り組みが賞に輝いた。
 「揺れを感じたとき、授業で学んだことが頭に浮かび高台に逃げました」と語ったのは、小学生の部で大賞に選ばれた釜石市釜石小5年の石田瑞希君(11)。
 釜石小では、海辺や友達の家で遊んでいる時に地震と津波に襲われたら、どう避難するかマップにまとめていた。放課後に発生した東日本大震災では児童184人全員が無事だった。
 震災直後、生徒が自衛隊と一緒に救援物資を運び、避難所になった体育館で被災者のケアにあたった宮城県南三陸町志津川中は特別賞に。2年西城皇祐さん(14)は「取り組みが認められ自信が持てた」と話した。
 小中高、大学と4部門総合のグランプリは、沿岸部に住む約2千人に聞き取り調査をした徳島市立の津田中だった。
 大会は兵庫県などが主催し8回目。阪神大震災の資料展示や研究をする「人と防災未来センター」の河田恵昭センター長ら委員9人が92の応募から選考した。
 釜石小と志津川中以外の東北の表彰団体は次の通り。
 ▽小学生の部優秀賞 宮古市鍬ケ崎小▽中学生の部大賞 釜石市釜石東中▽同優秀賞 気仙沼市階上中▽高校生の部優秀賞 宮古工高▽東日本大震災特別賞 仙台市七郷中、宮城県大河原町金ケ瀬中、宮城県南三陸町歌津中、仙台市八木山中・八木山防災連絡会▽東日本大震災支援特別賞 いわてGINGA―NETプロジェクト(岩手)

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