世界中に大きな経済的打撃も与えた新型コロナ。各企業は、“元に戻す”以上に新たな道の開拓を模索している。そこで今年9月、ポストコロナのビジネスチャンスを探ろうと、地元信用金庫が主催する『こうべしんきん ビジネスメッセ 2023』が兵庫県神戸市内で開かれた。
今シリーズでは、メッセを通じて発信された、兵庫・神戸の企業の独自技術やサービスを全23回にわたって紹介する。第15回は、シャワーヘッド「ミラブル」シリーズを販売する小倉サンダイン株式会社（神戸市中央区）と、その製造元である株式会社サイエンス（大阪市淀川区）。
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“美顔器のようなシャワーヘッド”と呼ばれ、世間の注目を浴びているミラブルシリーズ。小倉サンダインでは、今年7月末までに「ミラブルzero」（2022年6月発売）を約25万本販売。ミラブルシリーズの累計では約140万本に達しているという。小倉サンダイン営業部の上野康之さんは、「シャワーヘッドでは異例の売り上げです」と明かした。
サイエンス営業推進本部の片山陽菜さんは、同ビジネスメッセで、商品の想像以上の集客を目の当たりにして「商品を体感してくださる方が多く、お客さんの声が聞ける機会はうれしい」と顔をほころばせた。 サイエンスは、2025年に開催予定の大阪・関西万博に向け、浴槽の泡機能「ミラバス」にも力を注いでいるという。1970年の大阪万博の際に三洋電機によって誕生した、湯船に浸るだけで体の汚れを落とす“人間洗濯機”。その最新形「ミライ人間洗濯機」を、サイエンスが出展することとなった。丸みを帯び、近未来を感じさせるフォルムの新たな人間洗濯機について、片山さんは「体ではなく、心や頭もすっきりできるものに」と意気込む。
同メッセはコロナ禍での開催時よりも来場者が増えた。上野さんは「今回のイベントをきっかけに購買者を増やすことができれば」と期待を寄せていた。
※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2023年10月4日放送回より
