福島で島サミット開幕

日本と太平洋島しょ国の首脳らによる国際会議「第7回太平洋・島サミット」が22日夜、福島県いわき市の「スパリゾートハワイアンズ」で開幕した。会議は2日間の日程で、日本は防災や気候変動対策などでの協力を表明する。
初日は安倍晋三首相夫妻主催の夕食会が開かれた。首相はサミットの広報親善大使となったフラガールに触れ、「自分たちが被災者であるにもかかわらず、負けない心意気を示すため、被災地や各地を興行して回った」と語り、福島の東日本大震災からの復興をアピールした。
首相と共同議長を務めるパラオのレメンゲサウ大統領は「サミットは日本と共に懸念と優先課題について議論する貴重な機会だ」と述べた。
サミットにはパラオ、パプアニューギニア、フィジーなど14の島しょ国、日本、オーストラリア、ニュージーランドの計17カ国の首脳らが参加。開幕に先立 ち、首相は参加国の首脳らと共にいわき市内の東日本大震災で津波に襲われた地区を視察。清水敏男市長らから被災や復興の状況説明を受けた後、黙とうをささ げた。
内堀雅雄福島県知事主催の昼食会も行われ、知事は「会議開催は震災から得た教訓を広く国内外で共有する上でも意義深い」と強調した。(2015/05/22-20:46)

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