福島で300年続く地酒「白冨士」、酒蔵を米国に移転し再出発──ネットで支援者募集

 福島県双葉町で300年以上続く酒蔵「冨沢酒造店」が、原発事故で近づけない酒蔵に代わる新たな酒蔵を、米国のシアトルに建造しようとしている。目指すは、伝統の地酒「白冨士」の復活。クラウドファンディングサイト「ShootingStar」には、支援金を募るプロジェクトページが作られた。
 冨沢酒造店は、酒蔵で唯一「助けることが出来た」という白富士の酵母を手に、新天地での酒造りを決意。福島に気候の近いシアトルに「昔ながらの手作業の酒蔵」を構える計画を立て、2015年末には初仕込みができるよう準備を進めている。
 酒蔵の建造には総額3億円が必要だが、その一部として200万円をネット上の支援者から募り、酒樽の購入に充てる考え。支援者には、シアトルで作った新酒などを支援金額に応じてプレゼントする。

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