福島の荒川7年連続トップ 東北1級河川の水質ランキング

 国土交通省東北地方整備局は、管理する1級河川の2009年の水質ランキングを発表した。東北では、荒川(福島)が7年連続でトップ。調査した12水系24河川すべてで、環境基準上、ヤマメやイワナが生息できる良好な水質だった。
 生物化学的酸素要求量(BOD)数値の年間平均値が低い順にランク付けした。荒川のBOD値は1リットル当たり0.6ミリグラムで、全国ランキングでは10位。2位は鮭川(山形)、3位に胆沢川(岩手)が続いた。最下位は須川(山形)だった。
 水質調査地点は153カ所。BOD値などで環境基準を満たした地点は93%となり、前年を2ポイント上回った。ダイオキシン類調査でも、対象の24地点すべてで基準を満たした。
 1位の荒川は、源流の福島市土湯温泉町から同市御倉町の阿武隈川合流点までの全長27キロ。河川部河川環境課は「上流には市街地がなく、生活排水の流入が少ないため、高い水質を保っているのではないか。市民の清掃活動なども盛んな地域」と分析する。
 4~10位の河川は次の通り。
 (4)赤川(山形)(5)玉川(秋田)(6)江合川(宮城)、和賀川(岩手)(8)名取川(宮城)、笊川(宮城)(10)旧北上川(宮城)、子吉川(秋田)

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