東京電力ホールディングスは31日、取締役会を開き、福島第二原発(福島県富岡町、楢葉町)の全4基の廃炉を正式に決めた。事故を起こした福島第一原発と合わせ、福島県内にあった原発計10基はすべて廃炉となる。小早川智明社長が午後に福島県庁を訪れ、内堀雅雄知事に報告する。
東電は今後、経済産業省に電気事業法に基づく届け出をした後、原子力規制委員会に廃炉措置の計画を申請し、認可を得る必要がある。東電は、4基の廃炉費用を計約2800億円と見込む。廃炉には1基あたり30年ほどかかる。4基すべての廃炉の完了までは40年超かかるとしている。