京都市埋蔵文化財研究所は30日、豊臣秀吉が築いた指月伏見城とみられる石垣の基礎部分が同市伏見区で発掘されたと発表した。この城は史料が少なく「謎の城」とされる。遺構はこれまでも見つかっていたが、担当者は「従来の想定規模を大きく上回るかもしれない」と話した。
研究所によると、指月伏見城は秀吉が天下統一後の1592年に築城を始め、4年後の慶長伏見地震で倒壊。その後近くに木幡山伏見城が再建された。指月城については長らく場所も分からず、実在が疑われた時期もあったが、ここ10年で石垣や堀が発見された。
今年8月からJR奈良線桃山駅前の広場整備工事に伴い発掘された。