今年度の入学者数が定員を下回った私立大学は全体の44・5%で、前年度に比べて1・3ポイント増えたことが4日、日本私立学校振興・共済事業団の調査で分かった。
都市部の大規模校に入学者が集中する一方、小規模校が定員確保に苦しむ実態が浮き彫りになった。
調査には、募集停止中を除く私大577校が回答した。全定員に占める入学者の比率は104・4%。これを入学定員の規模別で見ると、「1500人以上 3000人未満」の大学が110・9%となるなど、800人以上の規模の平均で、入学者数が定員を上回った。一方、「100人以上200人未満」は87・ 8%にとどまるなど、800人未満の小規模校は定員を下回った。
文部科学省は、定員を超過した大規模校への補助金の削減率を段階的に厳しくするなど、学生の偏在を是正したい考えだ。