長引く暑さの影響で、この秋は蚊が大量発生するとの予測が出ています。蚊に刺されないための対策と、刺されてしまった時の対処法を詳しく見ていきます。
蚊は暑いのが苦手だっただけ?気温が下がるにつれ大量発生のおそれ
良原安美キャスター:
2023年の夏は蚊が少なかったと思いきや、ここからが本番ということです。
蚊の生態に詳しいヤマザキ動物看護大学の長島孝行教授は「この秋から蚊が大量発生する最悪のケースもある」とおっしゃいます。
というのも、2023年の夏の暑さが関係しています。東京では30℃以上の真夏日が今日(18日)で86日と、過去最多となりました。蚊は暑いのが苦手で、25〜30℃で活発化するということですので、この先気温が下がっていくなかで大量発生する可能性があるわけです。
では、この先の東京の最高気温の予想を見ていきますと、気象予報士の広瀬駿さんいわく「週末以降で30℃に届かない日が増えていくんじゃないか」とのこと。つまりこの先、蚊が活動を始めるんじゃないかということなんです。
どうでしょう。蚊に刺されませんでしたか、2023年は?
ホラン千秋キャスター:
私たちさっき、1回ずつ最近刺されたっていう話をしていて。
日比麻音子キャスター:
そうなんですよ、忘れた頃に刺されていたっていう感じで。夏になるとどうしても、お出かけするときとか虫除けスプレーを持っていったりしますけど、2023年はまったく警戒しなかったので、蚊に刺されるってことを忘れていました。
ホランキャスター:
そもそも(蚊を)見ていないから、「虫除けスプレー使わなきゃ」っていう発想を忘れちゃうくらい。若新さんどうでしょう?
若新雄純慶応大学特任准教授:
昔も「蚊は暑すぎたら来ねえんだよ」とか言ってる人がいて、本当かなと思ったけど、科学的にそうなんですね。
僕は地方出張が多いので、一応キャリーケースの中に虫除けスプレーが常に入ってるんですけど。確かに9〜10月になると油断するけど、2023年はこれからっていうことですよね。一番観光とか楽しい時期なのに、つらいですね。
家の水場をなくし産卵を防ぎ、“足裏の除菌”で蚊を遠ざけるべし!
良原キャスター:
じゃあ、活発化する蚊に備えましょうということで、対策をいろいろご紹介していきたいと思います。
まずはご自宅でできる対策です。そもそも蚊を発生させないようにしたいということで、蚊というのは水場に卵を産みますよね。おうちの中からそういう水場をなくしていこうということで、注意すべきなのが植木鉢のお皿、バケツのくぼみ、水たまりや室内機の近く、空き缶の残った飲み物などなどです。
さらに蚊というのは、水深2ミリ程度から産卵ができるということで、ペットボトルのフタ、ビニール袋に溜まったお水、落ち葉に溜まった水にも注意が必要です。本当にわずかな水で卵を産んでしまうんですね。
ここからちょっと雨も増えますから、おうちでできることをしていくのがいいかもしれません。
ホランキャスター:
水深2ミリって、もう水滴でもいいぐらいってことですよね。
良原キャスター:
10日に一度ぐらい確認するのが理想だということです。
さらに、服装で対策もできます。刺されやすい色というのは濃い色、そして刺されにくい色は薄い色ということなんですけれども、最も刺さりやすい色があるんです。
それが白と黒のボーダーなどということで、蚊と配色が似ているからではありません。黒を強調してしまう配色だから要注意ということです。白と黒ではなくても、濃い色と薄い色のボーダーだったりストライプだったりは注意が必要だということでした。
さらに服装のほかにも、ある場所を拭くと効果大ということなんです。それが足の裏で、抗菌シートで拭いてください。
というのも、足には多くの常在菌が住んでいて、蚊というのは常在菌のにおいで寄ってくることがわかっています。拭いてあげると蚊が寄ってこないということなんですけれども、足のにおいの臭さとは関係がありませんので注意してください。
いざ蚊に刺されてしまったら?掻きたい誘惑に負けず、冷やすのが◎
良原キャスター:
さぁそして、いざ刺されてしまった時の対処法をみていきましょう。掻く、叩く、つねる、“バッテン”はNGです。冷やすことでかゆみ・腫れを緩和することができるということで、若新さんも以前「掻くな」とおっしゃっていましたね。
若新雄純慶応大学特任准教授:
僕は山奥で蚊とともに育ってきたので、お肌が大切なお三方にぜひマスターしてほしいのは、最初「あ、刺されたかも」ってもわもわするじゃないですか。あそこで15分耐えたら、もう本当に(かゆみが)なくなるんですよ。
最初にちょっと掻いてしまったりすると活性化したりとか、傷ついたりするので、15分もわもわを我慢すればもう忘れますよ。
ホランキャスター:
それは科学的なアレなのか、若新さんの知恵でもある?
若新雄純慶応大学特任准教授:
お医者さんに聞いたんですけど、やっぱり刺激すると活性化して結局かゆみが増していくのと、傷口も深まるから、そこから薬塗ったりしても傷が残りやすいって。僕はだからずっと、刺されても10〜15分待つんです。そうしたら、30分後ぐらいにはもう忘れてるんですよ。
しかも、「絶対に搔かなきゃいけない」ってほどの刺激じゃないじゃないですか。あのなんとも言えない、「ちょっと掻くと気持ちいいかも」みたいな感じの誘惑に負けちゃいけないですよね。
ホランキャスター:
自制心がそこで持てるか、持てないか。
若新雄純慶応大学特任准教授:
でもあんまり言いすぎると多分、虫に刺されたときのお薬の会社が売れなくなるから…。いや、僕はでも掻かないほうが絶対いいと思いますけどね。
ホランキャスター:
全方位に向けてのコメント、素晴らしすぎますよ。
日比キャスター:
蚊がいるなと思ったら、叩きに行っちゃうじゃないですか。あれってどうなんですか、若新さんとしては?
若新雄純慶応大学特任准教授:
僕、本当に調子いいときは片手でガッていけます。
日比キャスター:
つかみにいっちゃっていいんですね。
若新雄純慶応大学特任准教授:
ガッていけますけど、やっぱり蚊ってだんだん、年々音も聞こえにくくなるらしいので、刺されてしまうんですよ。刺されても15分耐える。
ホランキャスター:
何もせずに待つ、あるいは冷やすと。