仙台市太白区秋保町野尻地区の交流カフェ「ばんどころ」に自生するサクラが、公益財団法人「日本花の会」(東京)の鑑定の結果、新種の可能性が高いことが、22日までに分かった。花の会は来夏をめどに品種の認定を目指す。
新種の可能性が高いサクラは東北、北海道など寒冷地に生育するオオヤマザクラと同じく、花芽に粘性を持つ。通常5枚の花弁が6、7枚ある花が交じっており、花の会は「オオヤマザクラが突然変異したのでは」とみている。
樹齢は約250年。一般的なヤマザクラに比べ、約1.5倍大きい直径約3~4.5センチの淡紅色の花を咲かせている。
花の会は地域の魅力づくりと品種保護を目的に2013年度、新種を登録する独自の「桜の園芸品種認定制度」を設けた。認定されれば、東北では弘前市の「弘前雪明かり」に次いで2例目。