秋保の菓子店最高賞 マフィンなど4点 食感や満足度評価

日本雑穀協会(東京)の表彰制度「日本雑穀アワード」のデイリー食品部門で、仙台市太白区秋保町湯元の菓子店「粉乃音(このね)」の焼き菓子4点が最高賞の金賞を受賞した。協会によると、県内の同アワード受賞者は初めて。

表彰は雑穀の魅力を伝える食品が対象。金賞に選ばれたのは、パウンドケーキとマフィン3点。いずれも粉重量の3割に農薬不使用の岩手県産雑穀を使い、ふくらし粉を全く使わず仕上げた。甘さは控えめで、ずっしりとした食感が特徴だ。
パウンドケーキはヒエをふんだんに使い、サツマイモと金時豆を添えた。マフィン3点はそれぞれヒエとキビ、アワを混ぜ、卵、練りごま、仙台みその3種の味を商品化した。試作に1年半を費やし、これらを看板商品として2017年4月、開店にこぎ着けた。
審査員からは「たっぷり入ったヒエのプチプチとした食感が楽しい」「良質な材料に安心感がある」「小ぶりだが、かみしめる回数が多く、満足度が高い」などと評価された。
協会の認定資格「雑穀エキスパート」を持ち、各商品をプロデュースした店の運営会社役員、杜乃音(もりのと)早智子さんは「今後も安心で安全な雑穀の焼き菓子を作っていきたい」と意気込む。
アワードのデイリー部門は15年に創設。春と秋の年2回、表彰している。商品のおいしさや雑穀の生かし方などを審査する。粉乃音の受賞は17年秋で、都内で9月末に授賞式があった。
粉乃音の営業は毎週月、金-日曜と祝日の午前10時~午後4時。連絡先は022(796)9167。

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