仙台市は24日、秋保温泉(太白区)と作並温泉(青葉区)の旅館・ホテルで使える3000円の宿泊クーポン券の応募受け付けを始めた。市民限定で1000人に1枚ずつ配布。新型コロナウイルス感染症の影響で、宿泊客が大きく落ち込む市内の温泉地を支援する。
「今こそ行こう!」と銘打った宿泊促進キャンペーンで、市が両温泉旅館組合と連携して実施する。クーポン券を利用できる旅館やホテルは秋保が12カ所、作並が4カ所。宿泊施設に直接予約を入れる場合に限り、旅行代理店や予約サイトを通じた宿泊の場合は対象外とする。
応募できるのは市内在住者で、2~10人のグループ単位で申し込む。1グループ1回のみ応募が可能。キャンペーン特設サイトの専用フォームを使うか、宿泊希望の旅館やホテルにはがきを郵送して申し込む。
締め切りは7月5日(はがきは当日消印有効)。応募多数の場合は抽選となる。当選者には7月下旬ごろにクーポン券を発送し、10月末までに使ってもらう。
市は秋に第2弾のキャンペーンを予定する。誘客対象を東北や全国に拡大し、約2万人の宿泊料を1人1泊5000円割り引く。宿泊先も市内全域に広げ、9月中の宿泊開始を目指す。
国や宮城県も今後、それぞれ旅行促進キャンペーンに取り組む方針。市の担当者は「国や県の事業と連動させ、相乗効果を発揮する制度設計をしたい」と話す。
市のキャンペーンの連絡先は秋保温泉旅館組合022(398)2251、作並温泉旅館組合090(2976)0698。