仙台市太白区の秋保神社の例大祭で14日、みこし渡御が約50年ぶりに復活し、「わっしょい」の掛け声とともに地域住民が一体となって盛り上がった。
みこし渡御では氏子ら約50人が神社を出発し、町内14地区を歩き、沿道の住民も掛け声に加わった。みこしは神社にはなく、太白区坪沼の坪沼八幡神社から借りた。
みこし渡御は過疎化に伴う担ぎ手不足などから途絶えていた。神社鎮座500年を記念して復活させた今回は、塩釜神社の氏子らが担ぎ手の応援に駆け付けた。
秋保神社の宮司、高山晃和さん(45)は「復活まで大変だったが、地域のつながりが強まった気がする。来年以降も続けたい」と話した。参加した地元の会社員小川内智也さん(51)は「みこしの記憶はなく、とても新鮮。祭りにみこしがあると活気が違う」と笑顔で語った。