秋田県立大(秋田市)の学生が県産あきたこまちの米粉を使って製造、販売するラムネ菓子「こめらむね」に、秋田スギと鹿角市産イチゴをそれぞれ使った新商品が登場した。リンゴ味などに続く第3弾で、県内の道の駅や土産店で販売している。
開発したのは、アグリビジネス学科3年の竹内大さん(22)と谷口夏鈴さん(21)、生物生産科学科2年の萩原七佳さん(21)。2021年に3人でプロジェクトチームを立ち上げ、昨年から販売している。
新商品は秋田スギの味とイチゴ味の2種類。秋田スギは能代市産で、ふすまや障子の製造過程で出る端材を煮沸消毒し、乾燥後に特殊な機械できめ細かな粉状に加工した。混ぜ込む粉の量を調整し、木の香りと口溶けの良さを両立させた。
イチゴ味は果汁のみを用い、人工香料では出せない果物本来の甘い風味を重視した。他の果物でも試作したが、色合いや風味が出やすいイチゴを選んだ。
12日に県庁であった記者会見で、竹内さんは「県内でも新型コロナ禍が落ち着いて観光客が増えている。ご当地土産にぜひ手に取ってほしい」と話した。
ご当地感を出すために、販売エリアを限定している。秋田スギの味は能代、北秋田、八峰、上小阿仁の2市1町1村の道の駅で、イチゴ味は鹿角、大館両市の道の駅と直売所「陽気な母さんの店」(大館市)で取り扱う。秋田市の県産品プラザではリンゴ味を含む3種類を販売している。いずれも2袋セット(1袋12粒)で507円。