秋田・八峰と湯沢認定 日本ジオパーク 東北新たに2地域

日本ジオパーク委員会は24日、特色ある地形をたたえた「日本ジオパーク(大地の公園)」に八峰白神(秋田県八峰町)と秋田県湯沢市など計5地域を認定した。東北では昨年認定された男鹿半島・大潟(秋田県)、磐梯山(福島県)と合わせて4地域となった。
 八峰町は、日本海の波に削られた海岸に、白神山地と同じ2000万~9000万年前の地層が露出しているのが特徴。世界遺産に登録され、調査が難しい白神山地の貴重な地質を観察できる。
 湯沢市のテーマは「大地が創り育てた美の郷(さと)ゆざわ」。かつて日本有数の産出量を誇った院内銀山跡、酒造業などを支える湧き水、蒸気が噴き出す川原毛地獄など16のジオサイト候補地が市全域に広がる。
 八峰町は2010年5月、湯沢市では11年3月に官民の団体で組織するジオパーク推進協議会がそれぞれ発足。モデルツアーやガイドの養成に力を入れてきた。
 加藤和夫八峰町長は「町民と喜びを分かち合いたい。今後、近隣市町村と連携して世界ジオパーク認定を視野に活動していく」と話した。
 湯沢市ジオパーク協議会会長の斉藤光喜市長は「(同じくジオパーク認定を推進する)宮城県栗原市など栗駒国定公園周辺の自治体と連携したい。滞在型の観光にも結び付けたい」と語った。

タイトルとURLをコピーしました