秋田大、情報データ科学部を新設 デジタル人材育成へ

秋田大は24日、デジタル技術や人工知能(AI)を用いた教育研究と人材育成を進める「情報データ科学部」の新設が文部科学省に認可されたと発表した。認可は12日付。開設は来年4月で、現在の理工学部は「総合環境理工学部」に改組する。

 情報データ科学部は入学定員100人。2年次まで情報学とデータサイエンスの 基礎を学んだ後、ビッグデータの収集・解析、ロボット技術開発といった応用分野に移る。人手不足など社会課題の解決や地域振興に資するデジタル人材の育成を目指し、地元企業と連携した授業も想定する。

 総合環境理工学部は、理工学部の4学科を3学科に再編する。学部内の分野横断的教育を特色とし、脱炭素社会の実現に貢献できる人材育成に力を入れる。理工学部入学者の女性比率が低いことを踏まえ、女性に限定した選抜枠も設ける。

 24日に記者会見した南谷佳弘学長は「データ人材は日本中のあらゆる分野で求められているが、かなり足りていない」と強調。県内でも洋上風力産業の拡大に伴って高い需要が見込まれるとして「(関連企業の)支社などで役立つ人材になってほしい」と定着に期待した。

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