移住したい都道府県、福島が1位 交通の便、安い地価魅力

 田舎暮らしの情報を都会の人に発信して移住を勧める「ふるさと暮らし情報センター」(東京)の来場者アンケートで、福島県が「移住したい都道府県」ナンバーワンになった。センターは「同県はIターン、Uターン者の受け入れに熱心で、移住希望者のハートをつかんだ」と話している。
 上位の都道府県と票数は表の通り。東京に近い関東などの県が上位に食い込む中、福島県は2位の長野県に大きな差をつけて1位になった。
 福島県は市町村と共同で、移住者を対象に住宅、就職、地元住民との付き合い方について相談に乗る窓口を設けるなど受け入れ態勢を整えている。センターにも委託料を支払い、専門の相談員を独自に置いてアドバイスしている。
 センターは「同県の取り組みのほか、首都圏から遠くなくて交通の便が良く、地価も安いことが魅力になったようだ」とみている。
 同県観光交流課は「首都圏の比較的近隣にあり、東北の素朴さも残る地域性が好まれたのではないか。移住者の受け入れ事業に取り組んだ成果が出てうれしい」と話している。
 東北のほかの県は山形8位、秋田11位、岩手、宮城15位、青森37位だった。福島のほか、岩手、秋田、山形の3県がセンターにブースを設けてPRしており、宣伝効果が順位に表れた。
 アンケートは2009年1~12月、センターを訪れた788人に、移住を望む地域を複数回答で尋ねた。センターはNPO法人「ふるさと回帰支援センター」が運営している。

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