移転の新仙台厚生病院 24年5月ごろ開業

東北大雨宮キャンパス跡地(仙台市青葉区)へ新築する仙台厚生病院(同)の開業が2024年5月ごろになることが16日、分かった。新病棟は今年7月に着工し、23年末に完成予定。入院患者のプライバシーに配慮し、409床を完全個室化するため、感染症対策にも適した構造となる。
 病室の完全個室化に加え、入院患者と外来患者らのエレベーターを分けた。プライバシーに配慮した設計は新型コロナウイルス感染症の流行前だったが、工夫した動線分離が感染症対策につながった。
 院内にはあえて用途を限定しない空間を確保。開業当初は会議室や倉庫などに活用するが、医療技術の発展を見据えた新たな機器の導入に備えた。将来の増築にも対応できるように、駐車場を広く確保した。
 病院を運営する一般財団法人厚生会の目黒泰一郎理事長は「現病院の機能を維持しつつ、加速する医学の進歩を先取りする病院を青葉区の中心部で目指す」と話した。
 新病院の敷地面積は約4・1ヘクタール。建物は地上9階、延べ床面積4万4800平方メートル。外観は杜の都をイメージした茶色がベース。隣接地にはイオンモール(千葉市)が開発する商業施設とマンションが立地する計画。

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