宮城県内は27日、高気圧に覆われ各地で穏やかな朝を迎えた。気温が上昇した仙台市内は春がすみがかかり、市中心部のビジネス街ではビルの輪郭もかすんで見えた。
仙台管区気象台によると、各地の朝の最低気温は仙台1.5度、石巻0.6度、白石氷点下2.6度、大崎市古川同2.7度など。3月中下旬並みを観測した地点が目立った。
仙台の正午までの最高気温は11.1度と、今月3日以来となる10度以上を観測した。路上の残雪が蒸発し、湿度も上昇して、かすみがかかったとみられる。
26日には、西日本を中心に各地で微小粒子状物質「PM2.5」の大気中濃度が上昇した。
県によると、県内四つのPM2.5測定局が27日午前5~7時に観測した大気1立方メートル当たりの平均濃度は、最も高い仙台市宮城野区榴岡で67.6マイクログラム。注意喚起の目安の85マイクログラムを下回っているという。
気象台によると、27日の県内は晴れから次第に曇りとなり、夜は雨が降る。28日は明け方まで雨が残るが、昼前から晴れる見込みだ。