空自松島ブルーインパルスの震災後描く映画完成 3月上映へ

 航空自衛隊松島基地(東松島市)に所属する曲技飛行隊「ブルーインパルス」の東日本大震災後を追ったドキュメンタリー映画「絆 再びの空へ」が完成した。被災地で支援活動に当たったり、他の基地で訓練を続けたりする隊員たちを記録した。石巻市と名取市で、それぞれ今月と3月に上映される。
 映像企画・制作会社バナプル(東京)などが製作。「戦国自衛隊1549」やゴジラ作品などで知られる手塚昌明監督がメガホンを取った。
 ブルーインパルスは震災時、九州新幹線全線開通イベントで展示飛行するため、芦屋基地(福岡県)に移動していた。
 隊員たちは被災した松島基地に戻り、給水などの救援活動に従事。2011年5月に芦屋基地などで飛行訓練を再開したが、機体とともに本拠地に帰還したのは2年後の13年3月だった。
 映画は11年3月下旬からことし1月上旬まで撮影。災害支援や復旧活動が続く中、葛藤を抱えながら訓練に取り組む様子などが描かれている。上映時間は1時間40分。
 バナプル代表の山崎隆一さん(55)は「ブルーインパルスが東北の空を飛ぶことは復興の一つの象徴。あまり知られていない隊員たちの姿を伝えたいと思った」と話している。
 映画はイオンシネマ石巻で15~28日、イオンシネマ名取で3月1~14日に上映される。いずれも前売り券はなく、当日券(1200円)を販売する予定。連絡先はシネマ石巻0225(92)0711、シネマ名取022(381)0708。

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