窓コーティングじわり浸透 西日や結露に効果

窓ガラスに特殊な塗料を塗るだけで遮熱性能が向上する「窓コーティング」への関心が東北で高まっている。夏は西日、冬は結露対策になり、省エネ効果が期待できる。公共施設やカーディーラーなどの店舗のほか、一般住宅でも需要が伸びている。

業界最大手スケッチ(東京)のコート剤「HOTガード」を扱うリフォーム会社のクリエイト創建(仙台市若林区)によると、塗料にはナノテク技術を使った熱吸収体が含まれる。色は透明で、すりガラスタイプや薄い緑色もある。
単板ガラスに施工すると、高性能のペアガラス並みの遮熱性能を発揮し、紫外線を99%以上カットする。夏はきつい日差しを遮り、使用しない場合に比べ、室温が2~3度低下。冬は室内の暖房熱を逃がさず、2~3度上がるという。
約10年前から首都圏を中心に普及したが、東北ではあまり知られていなかった。クリエイト創建は2012年に取り扱いを始め、登米市役所や自動車販売店、ゴルフ場など約15カ所で施工実績を重ねてきた。ネットや口コミで知った個人の住宅の依頼も増えてきた。
複数店舗で採用したネッツトヨタ仙台の担当者は「南向き、西向きの店舗で一番効果がある。省エネにもなる」と語る。
工事費を含む価格は1平方メートル当たり1万2000~1万5000円(15平方メートル以上)。窓の室内側に専用ローラーで塗るので作業は1日で済む。住宅の場合、単板ガラスをペアガラスにリフォームするより格段に安いという。
クリエイト創建の小田島透営業担当(50)は「体育館などの公共施設やレストランといった冷暖房費がかさむ建物で力を発揮する。結露防止にもなり、住宅を含め東北で普及させたい」と話す。

以前には・・・

窓ガラスフィルム「断熱効果に根拠なし」 措置命令へ

窓ガラスに貼ると「夏は涼しく、冬は暖かい部屋になる」というシーグフィルムという商品。ご家庭やホテルなどで広く使われているものですが、この商品がうたう断熱効果に根拠がないことが消費者庁の調べでわかりました。

東京・文京区のフィルム製造メーカー「翠光トップライン」が作る断熱フィルム「シーグフィルム」。窓ガラスに貼るだけで高い断熱効果などが得られると宣 伝していて、大学や公共機関も納入していました。例えば東京大学は弥生キャンパスの講堂に使用、東京芸術大学は美術学部の絵画棟に使っています。

「シーグフィルムは石こう室に使っている。1、2階の方です」(東京芸術大学 設備担当者)

ホームページによりますと、経済産業省や国立公文書館などの官公庁や公共機関、さらに東京高等裁判所に7500平方メートルも納入しています。しかし、メーカーが宣伝する「断熱効果」に消費者庁が待ったをかけたのです。

翠光トップラインは、窓に貼るだけで「冷暖房効率が30%から40%アップ」と高い断熱効果を強調して販売していました。しかし、消費者庁がメーカー側に 説明を求めたところ、この断熱効果の十分な根拠が示されなかったということで、消費者庁が景品表示法違反で措置命令を出す方針を固めたことがわかりまし た。

「シーグフィルム」は、1平方メートルあたりの価格が工事費込みで1万5000円ほど。断熱効果に加え91%の高い透明度が人気 でした。景観を損ねないことからANAインターコンチネンタルホテルやロイヤルパークホテルなどの首都圏の高級ホテル、都内の美術館にも使われています。 納入先の大学は・・・

「価格自体が安いものではないので、そういう性能がないなら遺憾」(東京芸術大学 設備担当者)

メーカーの系列会社は省エネ対策の助成金についての情報をホームページに掲載しフィルム購入の助けになると紹介していました。断熱効果や紫外線対策で一般 家庭にも広がる窓ガラス用フィルム。今後、メーカー側は消費者へ表示の誤りを周知し、再発防止策を求められることになります。

一方のメーカー側は「製品について問題はない。消費者庁への弁明についてはコメントできない」と話しています。(13日17:27)

どっちのニュースが本物なのか?。

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