竹内香苗、菊間千乃…女子アナが続々大企業の社外役員就任のワケ

「『女性の視点に立った経営戦略』が重要な当社にとって、その分野に極めて高い知見を有しております」 【画像】水ト麻美、市來玲奈、小川彩佳……女子アナたちの大学卒業写真 金融特殊会社「SBIホールディングス」は、上記の理由から6月の株主総会で元TBSアナウンサー竹内香苗氏(41)を社外役員として取締役に選任した。昨年起用した元NHKの久保純子氏(48)と、入れ替わる形での登用だ。 「竹内さんはSBIの北尾吉孝社長がナビゲーターを務めていた『この国の行く末2』(BSフジ)でキャスターをしており、以前から親交があったんです。 竹内さんは12年に一般男性と結婚し、夫の赴任先のブラジルやアルゼンチンで5年ほど過ごしたことがあります。ある時、現地で食事中にギャング集団に拳銃をつきつけられたとか。竹内さんは、抵抗せずに現金を渡しました。夫の務める会社から強盗に遭遇した時の対処法を聞いていたので、パニックにならなかったそうです。北尾社長は、竹内さんの度胸の良さや明るい性格を評価し、取締役就任をお願いしたと言われています」(全国紙経済部記者) 大企業の社外役員になる女子アナは、竹内氏だけではない。続々と登用されているのだ。主な事例を紹介する(左から元所属、氏名、社外役員を務める企業。敬称略) ・NHK・草野満代(53) オンワードホールディングス ・NHK・山根基世(72) 伊藤忠エネクス ・フリー・国谷裕子(63) 日本郵船 ・フリー・伊藤聡子(53) 十六銀行、三谷産業、積水樹脂 ・CBC・福島敦子(58) ヒューリック、カルビー、名古屋鉄道 ・フジテレビ・菊間千乃(48) コーセー ◆一致する企業と女子アナの利害 経済ジャーナリストの松崎隆司氏が、女子アナ登用の背景を解説する。 「東京証券取引所がガバナンスの視点から、2人以上の社外役員を選任するよう上場規則に加えたのは15年のことです。キッコーマンの茂木友三郎氏やオリックスの宮内義彦氏などの有名経営者や有名大学の教授、弁護士などが就任していました。しかし徐々に第三者を登用する意識が薄れ、なり手も不足し始めます。社長と仲がよく、対外的に見栄えの良い人が選ばれるようになったんです」 さらに女子アナ選任の原動力となったのが、政府が掲げた「上場企業の女性役員比率を10%にする」という目標だ。松崎氏が続ける。 「多くの企業が求めたのが、知名度が高く、高学歴で、華のある女性です。有名女性アナウンサーが選ばれるのは、自然の流れなんですよ。彼女たちには番組を通じて他企業のトップと人脈がありますし、広告塔としてもうってつけの存在ですから」 女子アナ側のメリットも大きい。 「女性アナウンサーが活躍できる期間は、いまだに短い。30代になると、極端にテレビ局での仕事が減る人もいます。とはいえフリーになっても、仕事が増えるとは限りません。生活を安定させつつ本業のアナウンサーを続けるには、社外役員は彼女たちにとってありがたい役職でしょう」(松崎氏) 増える女子アナ役員。背景には大企業と彼女たちの、一致した利害関係があるようだ。

タイトルとURLをコピーしました