第3回世界防災フォーラム、仙台で10日開幕 新設の世界防災賞表彰

東日本大震災の被災地から世界に防災を発信する国際会議「第3回世界防災フォーラム(WBF)」(実行委員会主催)は10日、仙台市青葉区の仙台国際センターを会場に開幕する。プレオープニングで新設した世界防災賞授与式などを行った後、12日まで防災・減災、災害伝承の最新動向を報告し、意見を交わす。

 WBFの国際諮問委員会は、国内外の防災に貢献した個人、団体を表彰する世界防災賞に、岩手県普代村の元村長の故和村幸得氏、第30代米大統領のカルビン・クーリッジ氏を選んだ。授与式には和村氏の家族、クーリッジ氏の関係者が参加する。

 和村氏は1947年から村長を10期務め、東日本大震災の津波から地域を守った「普代水門」や防潮堤の建設に尽力した。クーリッジ氏は日米関係が冷え込む中、23年に関東大震災が発生すると、全米国民に寄付を呼びかけるなど1200万ドルもの義援金を日本に送った。

 開催は2017年、19年に続き3回目。今回は民間組織の参加と女性、若者の情報発信に力を入れ、国際センター会議棟で国際機関や大学などがセッションや、ポスター展示を行う。

 国際センター展示棟では期間中、災害対策の最新の技術や製品の見本市「World BOSAI EXPO」を開催。行政機関、企業、大学、報道機関がブースを設け、拡

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