第12回 好きな男性アナウンサー

ORICON STYLEでは、年末の恒例企画『好きなアナウンサーランキング』を、“女性編”に引き続き、“男性編”を今年も発表。12回目を迎えた今年、日本テレビの朝の情報番組『ZIP!』の総合司会を務める【桝太一】アナウンサーが首位となり5連覇を達成し、男性アナとしてはTBS・安住紳一郎アナ以来の史上2人目となる“殿堂入り”を果たした。

■ルックス、知性、庶民感覚を持つ桝アナが史上2人目の殿堂入り達成!

見事首位に輝き、5連覇を実現したのは朝の情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)の総合司会を務める桝アナ。177cmの高身長で、甘いマスクに優し気なバリトンボイスで話す口調も人気の理由だ。東京大学院時代にアサリ研究をしており、貝殻の縞模様を数えて、その貝が生まれた年を推定していく地道な作業をひたすらこなしていた、生粋の“理系男子”としても知られている。彼の趣味の1つがコンビニ通いであり、番組でコンビニの冷やし中華を見ただけで、どのコンビニのものか当てるという秘儀もたびたび披露しており、そんな“庶民感覚”も彼が支持されている理由だ。そんな桝アナが35歳を迎えた今年、5連覇を実現して、男性アナとしては安住アナ以来の殿堂入りが決定。安住アナは2009年に36歳で殿堂入りしており、桝アナは殿堂入り年齢を1歳若く更新した。

主な支持の声に耳を傾けてみると、「真面目なだけでなく面白い」(愛知県/10代・女性)、「真面目で一生懸命なのに、それがなぜか面白い」(和歌山県/20代・女性)、「朝から爽やかで元気をもらえる」(新潟県/30代・男性)と彼の誠実でひたむきな姿勢を絶賛する声が多数。

日本の最高学府出身の知性があるにも関わらず、その知識をひけらかさず、むしろ話の聞き役に回る点も視聴者には伝わっている。「東大卒なのに嫌みが無く、“残念臭”を漂わせてるかわいらしい性格だから」(広島県/40代・女性)、「爽やかだけど、たまに見せるポンコツ具合が良い」(福井県/30代・男性)、「頭が良いのに近寄りがたい感じではなく、親しみがある」(兵庫県/30代・女性)など彼のギャップのある姿が“愛されキャラ”として定着したがゆえの5連覇といえるだろう。

■同ランキング開始時から常にTOP10にランクイン 全てを兼ね備えた現役最強アナ

続く2位は、昨年と同じくフリーの【羽鳥慎一】アナウンサー。日テレの看板アナとして人気を博し、2011年にフリーとなってからも安定した人気を誇っている。自身の名を冠とする朝の情報番組『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)を筆頭に、『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)など、数多くの番組で司会を担当。今年は元大阪府知事・橋下徹とタッグを組んだ『橋下×羽鳥の番組』(テレビ朝日系)をスタートさせて話題を呼んだ。ORICON STYLEが同ランキングを開始した2006年から常にTOP10上位にランクインしており、今回は男性が選ぶ好きな男性アナウンサーランキングでは1位を獲得した。

その評価については「冗談を言ったり、ハプニングがあっても臨機応変に対応しているから」(岐阜県/30代/女性)、「どの番組でも絶対的な安定感」(徳島県/40代/女性)、「どんな人と共演してもうまく対応するから」(神奈川県/30代/男性)など、誰と共演しても、如才なく立ち回れて、安心して番組を観ることができる姿に称賛の声が上がっている。

■“乱世の雄”となるか? 『報道ステ』の富川悠太アナが初のランクイン

そのほかTOP10を振り返ると、ベテランから初登場の若手まで大きく変動。まず昨年4位だったNHK【武田真一】アナが3位に浮上。『NHKニュース7』でメインキャスターを務め、「ニュースがとても分かりやすい」(福岡県/20代/女性)と評価され、落ち着いた雰囲気に癒されている女性が急増している。意外にもNHKアナのベスト3位入りは同ランキング初となる。

4位には、3月で12年務めた『報道ステーション』を卒業した【古舘伊知郎】が昨年圏外からランクイン。卒業後、数々の番組に出演して、水を得た魚のごとく“古舘節”を披露。11月からは『フルタチさん』『トーキングフルーツ』(ともにフジテレビ系)と2本の新番組をスタートさせた。『報ステ』時代を「敗北だった」と表現するなど、その毒っ気のあるトークは若年層からも支持を集めている。そのほか、昨年9位から4ランクアップした5位の【宮根誠司】アナ、昨年圏外から浮上した7位の【伊藤利尋】アナなどベテラン勢の活躍が顕著となった。

一方、8~10位は30代のアナウンサー3人が初ランクイン。8位のテレビ朝日【富川悠太】アナは古舘アナの跡を継いで、4月から 『報道ステーション』のメインキャスターを担当。同番組のリポーター時代は事件を追いかけて全国各地を駆け回り、2014年12月には、ALS(筋萎縮性側索硬化症)で亡くなったいとこを取り上げたドキュメンタリー番組でリポーターを担当。その番組が民放連のテレビ教養部門で優秀賞を受賞。古舘アナが『報ステ』最後の言葉で「乱世の雄になっていただきたい」と背中を押した富川アナは“人情派キャスター”として日々ニュースを伝えている。

9位には日本テレビの『PON!』などに出演する【青木源太】アナがランクイン。男性ながら大のジャニーズファンとしても知られ、『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)に出演した際には、「ジャニーズイントロクイズ」で嵐と対決し、見事勝利したほど。そんなファン目線を持っている姿勢について「ジャニーズが好きで同志だから。ジャニーズ愛がすごいから」(奈良県/10代/女性)など女性から高く支持され、女性人気では5位を記録した。

10位には、スポーツ実況や『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』(テレビ朝日系)などに出演のテレビ朝日の【清水俊輔】アナが浮上。プライベートで漢字検定の準1級に合格するなど、クイズを出題するだけでなく自らも強い学習意欲を持っている点が評価されたようだ。

トップ10に日テレ勢が3人(出身者の羽鳥を含めれば4人)、テレ朝勢が2人(出身者の古舘、さらに系列の朝日放送出身の宮根を含めれば4人)と日テレとテレ朝の2強体制が際立った今回のランキング。桝が5連覇で殿堂入りを飾り、次回のランキングからはいなくなり、男性アナ新時代に突入する。群雄割拠に突入した同ランキングで、“乱世の雄”となるのは果たして? 今から来年が待ち遠しい。

※TBS・安住紳一郎アナウンサーは2009年に5連覇を達成し殿堂入り。

【第12回 好きな男性アナウンサーランキング TOP10】
1位 桝太一  日本テレビ
2位 羽鳥慎一 フリー
3位 武田真一 NHK
4位 古舘伊知郎 フリー
5位 宮根誠司 フリー
6位 辻岡義堂 日本テレビ
7位 伊藤利尋 フジテレビ
8位 富川悠太 テレビ朝日
9位 青木源太 日本テレビ
10位 清水俊輔 テレビ朝日

【調査概要】
調査時期:2016年10月12日(水)~10月17日(火)
調査対象:計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ

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