第15回 好きな女性アナウンサーランキング

ORICON NEWSでは、年末の恒例企画『好きな女性アナウンサーランキング』を今年も発表。今回で15回目の調査となった<女性アナウンサー編>。昨年で日本テレビの【水卜麻美】アナウンサーが5年連続1位の“殿堂入り”。局アナ、フリー含め“女子アナ戦国時代”が続いているなか、ランキングを制したのは、NHKからフリーに転身した【有働由美子】アナという結果となった。

■有働由美子が初首位、飾らない素の姿に好感の声多数

 自身初の1位にランクインしたのは、今年3月にNHKを退社した【有働由美子】アナ。NHK時代の『スタジオパークからこんにちは』『あさイチ』が好評を得て、昨年2位よりランクアップを果たした。フリーに転身するや、10月からは『news zero』(日本テレビ系)のキャスターに抜擢され、“夜の顔”に進出。「視聴者と会話するニュース」というコンセプトの番組だけに、女性目線で本音を語るのが得意な有働アナは「適任」との声が。開始時の会見では「視聴率が悪いなら、私が視聴者とズレているということ。クビを切ってもらえる安心感がある」と、信念があるからこそのストレートな物言いできっぷの良さを見せつけた点も話題をさらった。

 そんな有働アナを「あまり裏表が無さそうでいい人そうだから」(三重県/10代・女性)、「サバサバしているのにかわいらしい部分もあり。ああいう女性になりたいなぁと思える人」(茨城県/30代・女性)、「豊富な経験に裏打ちされたトーク・進行の仕方」(三重県/50代・男性)など老若男女が支持した。

 また、「脇汗事件」や「“40歳で更年期”発言」など『あさイチ』で自身の体験を赤裸々に語る姿が印象的であった有働アナ。「親近感があり親しみが持てる」(東京都/50代・男性)、「仕事に真摯に向き合ってる」(静岡県/40代・女性)と、飾らない素の姿に好感を示すコメントも多数寄せられた。アナウンサースキルとして培った落ち着き、的確さ、進行力なども含み、今回の首位獲得は、局アナ時代の延長戦上ともいえよう。今後『news zero』のキャスターという立ち位置で、これまでの持ち味をうまく発揮していけるのか、視聴者の期待も高まる。

■可愛らしい笑顔と裏腹の“毒舌” 弘中綾香アナが初ランクインで2位に! 2位は今回が初TOP10ランクインとなったテレビ朝日の【弘中綾香】アナ。2013年に入社し同年からサブMCを務めた『ミュージックステーション』を5年間担当して9月で卒業した。毎週タモリの横でアシスタントを務めて認知度を上げ、生放送での対応力も評価されてきた。

 また、オードリー・若林正恭のアシスタントとして出演するバラエティ『激レアさんを連れてきた。』では、前身番組『アップデート大学』と同様にビシバシと進行役を務め、時折見せる毒舌ぶりや若林とのコミカルなやりとりも支持されている。

 清楚なかわいらしいビジュアルと天真爛漫さの裏にある毒っけが人気で、「チャーミングで健気な振る舞いに好感が持てます」(東京都/30代・男性)、「個性が際立っている。『激レア』での仕切りが素晴らしい」(新潟県/40代・男性)など男性から支持され、世代別では30代で1位を飾った。

 一方、女性からも「バラエティ、クイズ番組、音楽番組と幅広く活躍し、様々な年代に愛されるキャラクターだと思う」(神奈川県/20代・女性)、「かわいくてちょっと毒舌なところが今までのアナウンサーにいなかったタイプだから」(千葉県/30代・女性)など“愛されキャラ”として注目されている。

■安定の仕事ぶりと女優業も好調な加藤綾子アナ

 2010年の第8回、2011年の第9回の2年連続で1位を獲得し、昨年4位から1ランクアップした【加藤綾子】アナ。2016年にフリーとなり、今年はアナウンサーの仕事以外にも、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』やドラマ『ブラックペアン』(TBS系)などで女優としても活躍。今年8月にはインスタグラムアカウントも開設し、プライベートな日常も公開している。

 古巣の『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)や『ミュージックフェア』(同局系)にも出演し安定した人気を誇っている加藤アナに「きれいで、知的な感じです」(東京都/20代・女性)、「前に出過ぎず、うまく進行していると思うから」(埼玉県/20代・女性)など20代からの支持を得て1位に。男性からも「可愛いし、人が良さそう」(愛知県/30代・男性)と絶賛されている。

■“初登場”アナが4人もランクイン “闇キャラ”話題の宇垣アナも初のTOP10入り

 そのほか、昨年圏外からのTOP10入りのアナが3人ランクイン。4位の【川田裕美】アナは2006年に読売テレビに入社し2015年にフリーに。バラエティ出演で認知度が上がり、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)などでインパクトのある運動音痴ぶりを披露。下手すぎるスキップを見せたり、和菓子のあんこ好きをアピールするなど飾らない素顔を見せて人気となった。「親しみやすさNo.1だと思う」(兵庫県/40代・男性)、「MCも上手でバラエティもできて、凄いと思う」(埼玉県/20代・女性)と評価されている。

 5位の日本テレビ【徳島えりか】アナは入社8年目となり、“新人アナ”という枠を抜け、安心感のあるアナウンス技術に定評がある。情報番組、バラエティ、スポーツ番組などオールジャンルをカバーする実力を披露してきた。2013年に『おしゃれイズム』で発覚した漫画好き&アイドルオタクな一面を披露し、AKB48のファンクラブに入っていることも告白。「綺麗で何より飾ってなくておもしろい」(埼玉県/10代・女性)、「毎朝ZIPで爽やかな雰囲気を醸しているから」(広島県/10代・女性)と10代からの支持では2位にランクインして、まじめさと“アイドルおオタク”という意外なギャップを持っている点も人気につながった。今年4月には、レギュラーの『ZIP!』で結婚を報告するなど私生活でも幸福を掴んだ1年だった。

 9位はTBSの【宇垣美里】アナ。入社5年目で『サンデー・ジャポン』で披露した“闇キャラ”で人気急上昇。『クイックジャパン』でコラムを連載中で、世の中の災難や理不尽を「『私はマイメロだよ~☆ 難しいことはよくわかんないしイチゴ食べたいでーす』って思えば、たいていのことはどうでもよくなる」とつづった独自の“マイメロ論”に共感が集まった。また、コミケに『魔法少女まどか☆マギカ』のコスプレ姿で参加したことも話題をさらった。徳島アナと同様に類まれな美女ながら“オタク”というギャップがユーザーには刺さっている。

 そんな彼女には『週刊ヤングジャンプ』の表紙を飾るなど可愛らしいルックスで男性人気も高く「オタク趣味を隠していないところがいい」(北海道/30代・男性)、「その美貌と言葉の力でいつもネットニュースを騒がせている。文章も上手い」(岐阜県/30代・男性)と称賛の声が集まった。

 史上2人目となる殿堂入りを果たした日テレ・水卜アナ。その座を奪ったのは、ベテランの有働アナだった。来年もこのまま彼女が1位を保持するのか? 甘いルックスとは逆の毒っけを惜しげもなく出す弘中アナ、宇垣アナら20代の個性派アナがさらに人気を増すのか? あるいは加藤アナ、川田アナ、【田中みな実】アナら実力派のフリーアナが盛り返すか。群雄割拠の“女子アナ新時代”から目が離せない。

※元フジテレビ・高島彩アナウンサーは2008年に、日本テレビ・水卜麻美アナは2017年に、それぞれ5年連続で1位のため殿堂入り

【調査概要】

調査時期:2017年11月22日(木)~11月28日(水)

調査対象:計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)

調査地域:全国

調査方法:インターネット調査

調査機関:オリコン・モニターリサーチ

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