日の東京の新型コロナウイルスの新規感染者は5302人と、前の週の倍以上になりました。全国的に新型コロナウイルスへの感染者が増加しています。専門家によると、急増の要因には、「行動制限の緩和」や「暑さによる換気のしにくさ」もあると指摘しました。
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5日夜、都内で感染者数について聞いてみました。
――都内の感染者数知っていますか?
大学生(20)
「1000人くらいかな?」
――5302人
大学生(20)
「えっ、すご!」
5日、東京で新たに確認された感染者は5302人。5000人を超えるのは4月28日以来、約2か月ぶりです。
飲食店を経営しているという女性は、「また増えたんですか?やっとやっと山を乗り越えて、少し明るい兆しが見えてきて、『この夏休みは頑張るぞ』というつもりでいるので、ちょっとつらいですね…」と声を落としました。
街で聞かれたのは、様々な“不安”の声でした。
会社員(20代)
「一時の『飲み会完全禁止』よりは緩く(なってたので)、また厳しくなりそうだなって。残念で仕方がないですね」
「8月のライブがもしなくなったら、結構ショックだな」
東京の感染者は、6月28日から2倍以上になり、前の週の同じ曜日の人数を上回るのは、18日連続となっています。
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5日、新たに2481人の感染が確認された愛知県でも、感染者が15日連続で前の週より増加していました。
愛知県 大村知事
「この状況はもう、愛知だけではないと思いますので、『“第7波”が襲来した』と言っても過言ではない」
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“第7波”への懸念の声は、埼玉県のコロナ患者を受け入れる病院からも聞かれました。
公平病院 公平誠院長
「6月に関しては(1日)20〜30人の(発熱)外来の受診者だったが、4日が54名、5日が78名。一気に患者数が増えてきている。“第7波”が来るのではないかと思っています」
患者の増加は発熱外来だけではなく――
公平病院 公平誠院長
「今日も日中までで9名が入院していて、夕方以降に4名が入院する予定。仮に“第7波”だとすると、今、その波の立ち上がりの時期。その可能性も踏まえて対策が必要」
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5日、全国で確認された感染者は3万6189人で、3万人を超えるのは5月26日以来。島根、愛媛、熊本で過去最多となりました。また、20人の死亡が確認されています。
感染者の急増に専門家は、行動制限の緩和や、暑さによって換気がしづらくなっていることも増加の要因だと指摘しました。
国際医療福祉大学 松本哲哉主任教授
「今までとは少しフェーズが違ってきて、さらなる上昇のひとつの傾向なのかなと」
さらに、松本主任教授は、「感染力が強い(オミクロン株)BA.5の割合が増えてきていることも、感染が急増している1つの要因ではあると思います。オミクロン株は、去年2回だけ(ワクチンを)打っている人は、ほぼ効果はないと思う。このまま社会全体が変わらなければ、1〜2週間したら、(感染者)1万という数字もありえる」とも指摘しました。