米国顧客満足度指数(ACSI)が発表した「ACSI オートモービルレポート2014」から、顧客の満足度が低かった自動車ブランドのワースト3をご紹介しよう。
レポートによると、米国内外を問わず8割のブランドで昨年よりも満足度が低下。過去5年で最低を記録した。ACSIのリサーチディレクター、フォレスト・モーガソン氏が経済・投資情報サイトの「Market Watch」に語ったところによると、補助金などが減り数年前に比べて自動車購入の際に必要な金額が増えていること、そして業界全体でリコールが頻発していることが理由だという。
それでは早速、オーナーからの満足度が低かった自動車ブランドを発表しよう。
3位:アウディ(満足度100点中79点)
スポーティでセクシーな高級車の売り上げが好調なアウディだが、顧客の満足度は高くないようだ。獲得ポイントは79点となり、ワースト3の仲間入りをしてしまった。興味深いことに、親会社であるフォルクスワーゲンの満足度は84点でベスト3に入っている。
同3位:ジープ(満足度100点中79点)
アウディと同じポイントで3位となったのはジープ。第二次世界大戦の軍用車両をルーツとする伝説的なブランドだが、信頼性に問題があることから顧客の不満を買っているようだ。2014年1月には親会社のクライスラーがフィアットの傘下となったので、しっかりしたラインナップを揃えて何とか復活してほしいところだ。
2位:ダッジ(満足度100点中78点)
こちらもフィアット傘下のクライスラーが親会社 となっているダッジ。ワースト2位となってしまったが、それほど驚くべきことではないだろう。どのクラスでもベンチマークとなれるようなモデルはなく、信頼性にも問題を抱えている。しかし、ジープと同じように新しい親会社のもとで正しい経営方針が打ち出され、新たなモデルやコンセプトが生まれることを期待したい。
ワースト1位:アキュラ(満足度100点中77点)
ホンダはベスト4に入っているにもかかわらず、同社が海外で展開するアキュラは何とワースト1位となってしまった。同ブランドは信頼性に対する評判も高く、昨年の調査では中位につけていた。確かに、このところアキュラからは我々を驚かせてくれるようなモデルが出てきておらず、顧客はおそらく、ライバル勢と比べると見劣りすると感じているのだろう。来年は新型「NSX」が登場すればそのイメージも変わるだろうか。
ちなみに4位はマツダ、BMW、キャデラックが80点で並んでいる。逆に満足度が高いブランドでは、1位メルセデス・ベンツ(86点)、2位スバル(85点)、3位レクサスとフォルクスワーゲン(84点)、4位トヨタ、ホンダ、ビュイック(83点)と、日本車が健闘している。