外務省は31日、新型コロナウイルスの感染が拡大している米国など49か国・地域について、感染症危険情報(4段階)をレベル3の「渡航中止勧告」に引き上げた。一部地域が対象となっていた中国と韓国も全土をレベル3とする。欧州もほぼ全域が対象となり、レベル3の国・地域は73に達した。
これら以外の全世界については、感染症危険情報をレベル1の「渡航に十分注意」からレベル2の「不要不急の渡航自粛」に引き上げた。
茂木外相は31日午前の記者会見で、引き上げの理由として、3月下旬では国内で陽性と確認された事例の4人に1人を帰国者や入国者が占めていることや、海外の邦人が滞在国の国境閉鎖措置などの影響を受ける事例があることを挙げ、「よほどの事情がない限り、海外への渡航はやめていただきたい」と呼びかけた。
政府は近く、米中韓などレベル3に引き上げられた国・地域について、過去2週間以内に滞在した外国人の入国を拒否する方針だ。