【シリコンバレー=松尾理也】米アップルは2日、サンフランシスコでタブレット型多機能端末の新機種「iPad(アイパッド)2」を発表した。米国では今月11日、日本では25日に発売される。昨年春の発売以来、約1500万台を売り上げた初代iPadを大幅に改良、さらなるヒットをめざす。
会見には、1月に無期限の病気療養に入ったスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)が予告なしに登場。「ライバル製品は初代アイパッドにも及ばない。前年に続き今年もアイパッド・イヤーにする」と述べ、聴衆を熱狂させた。
「iPad2」は、約10インチの画面サイズは初代と変わらないが、厚さは33%減の9ミリ弱とスマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)4」より薄い。重量も約590グラムと1割以上軽くなった。
新型半導体を搭載して処理速度を大幅に向上させたほか、表側と裏側に動画対応の内蔵カメラを配し、テレビ電話などの機能を充実させた。
米国での価格は16ギガバイトモデルで499ドル(約4万1000円)と据え置いた。アナリストらの間では早くも、初代以上のヒットは確実との声も上がっている。