米グーグル、「アンドロイド」今秋刷新 仮想現実に対応

 【シリコンバレー=小川義也】米グーグルは18日、世界で14億台以上のスマートフォン(スマホ)やタブレットに搭載されている基本ソフト (OS)「アンドロイド」を今秋に刷新すると発表した。仮想現実(VR)コンテンツに対応する「VRモード」に加え、2つのアプリを同時に使える画面分割 機能などを新たに盛り込んだ。

18日開いた「グーグルI/O」で話すピチャイ最高経営責任者(CEO)=ロイター

本社があるカリフォルニア州マウンテンビュー市内で同日開幕した開発者向けの年次会議「グーグルI/O」で、スンダル・ピチャイ最高経営責任者(CEO)ら幹部が明らかにした。

グーグルは例年、「I/O」で次期OSの名称を発表してきたが、今回は開発コードネーム「N」にちなんだ名称を公募する。

「N」は画面を2分割する機能に加え、大きな画面の中に小さな画面を同時に表示する「ピクチャー・イン・ピクチャー」機能も搭載する。ソフトの更新を自動化するなど、セキュリティーも強化した。

グーグルによると、アンドロイドを搭載したスマホは昨年1年間だけで600種類の新機種が発売された。同社のアプリ配信サービス「グーグルプレー」を通じたアプリのダウンロード数も昨年1年間で650億件を超えたという。

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