米マイクロソフト、将来的にハードウエア事業などへシフト=CEO

[シアトル 9日 ロイター] 米ソフトウエア大手マイクロソフト<MSFT.O>のバルマー最高経営責任者(CEO)は9日、株主に宛てた書簡の中で、同社の将来的なビジョンとしてハードウエア事業とオンラインサービスを挙げ、新たな方向性を示した。
これにより、長年のライバル会社アップル<AAPL.O>に倣って、マイクロソフトがいずれ独自の携帯電話を生産する可能性が示唆された。
バルマーCEOは書簡で「ゲーム機のXBOXや最近発表したタブレット型端末のサーフェスのように、特定の目的で特定のデバイスを作るときが来るだろう」と語った。
同CEOは、米デル<DELL.O>や韓国サムスン電子<005930.KS>、台湾の宏達国際電子(HTC)<2498.TW>など従来のハードウエア提携企業と引き続き協力していく方針を示す一方、「エコシステム」におけるマイクロソフトの役割が変化していくことを明確にした。
また書簡では、バルマーCEOの今年のボーナスが昨年を下回ったことが分かった。ウインドウズの販売が横ばいだったことなどが要因。
米証券取引委員会(SEC)への9日付の提出文書によると、同CEOの2012年度(6月終了)のボーナスは62万ドルで、前年度を9%下回った。
米CEOの標準からすると低い給与は、実質変わらずの68万5000ドル。
給与の倍に設定されているボーナス上限を受け取らなかったのは3年連続となる。

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