米メンタル・フロス紙は、アメリカ旅行の際に日本人が気をつけるべき項目をまとめた。文化の違いや、外国人から見た日本と日本人のイメージが読み取れる。
【米旅行で日本人が理解しておくべきこと】
最初に食事や嗜好品、また交通マナーの認識に差があることを理解しておくべきだろう。
・食べ物にあまり期待しないこと。アメリカ料理には“隠し味”などなく、繊細な味付けなど気にしないので大味。純粋なアメリカ料理と呼べるものはなく季節ごとの料理もない。
・日本に比べて運転のマナーが良い。我先に進もうとせず、ほとんどの車が法定速度を守る。
コミュニケーションの際に重要となる点も多かった。
・米女性、男性は面と向かって大きな口をあけて笑う。誠実さをアピールするためという。これに対し日本人女性は笑うとき口元を見せないように手で覆い、日本人男性はあまり笑わない。笑いを抑えたり隠したりすると、悪い印象を与える場合があるという。
・日本人が人前での失敗や間違いを恐れるのに対し、アメリカ人はとりあえず挑戦してみようとする。
【項目に対する読者の反応】
気をつけるべき項目に対して、食べ物や車のマナーの点についてのコメントが多く寄せられた。
・健康的な材料を使っている美味しい料理もたくさんある。
・アメリカは誰の口にでも合うように均等化する傾向があり、その結果面白みのないものになってしまうのでは。
・アメリカの運転手には優しさがある。
・日本人の運転手はマナーが悪いというよりも、せっかちで無礼な気がする。
・世界的に見ればアメリカ人は礼儀正しくて規則を守る運転手。強引な運転をしない。
【外国人が日本旅行に来たときは?】
2020年にオリンピックを控え日本の“おもてなし”精神をアピールしたいところだが、実際に日本に来た外国人の感想はどんなものか、Kotakuが取り上げている。最も多かったのは、英語でのサービスが充分でないという点だった。
・レストランの英語メニューが少ない。
従業員も英語を話さないことが多いため、外国人にとって日本での外食は困難だと指摘する。来日当初はコンビニやファストフードで済ませていたという体験談を紹介している。メニューの英語表記については、改善されるか定かでないという。店頭のショーウィンドウにある食品サンプルで注文したり、食券システムのレストランでは人が食べているものを指差して注文したりしてはどうかと提案している。
・地下鉄のシステムが難しいが、駅員は英語を話さない。
交通機関は特に観光客の多い場所について職員の英語力強化を図るべきだと指摘している。
Kotakuは、日本人にとって英語は難しく使う自信がないのではないかと分析する。先に挙がった、人前での失敗や間違いを恐れるあまり挑戦してみようとしない日本人、の具体例と言えるのではないか。
アメリカ文化入門
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