[ワシントン 6日 ロイター] – ブリンケン米国務長官は6日、米国と欧州同盟国がロシアからの石油輸入禁止を検討していると明らかにした。関係筋によると、ホワイトハウスは独自の禁輸案を進める議会委員会と調整しているもようだ。
欧州はロシア産の原油・天然ガスへの依存が大きいが、事情に詳しい関係者は6日、ここ24時間で禁輸により前向きになっていることを明らかにした。
また、この関係者によると、ホワイトハウスは禁輸の可能性について上院財政委員会と下院歳入委員会と意見を交わしている。
ただ、ブリンケン長官は世界の石油供給の安定維持が重要とも強調した。米NBCのインタビューで「世界の安定した石油供給を維持しながらロシア産石油の輸入を禁止することについて、欧州のパートナーと非常に積極的に協議している」と述べた。
欧州を訪問中のブリンケン氏は、石油輸入を巡りバイデン大統領と閣僚らと5日に協議したことも明らかにした。
米国による単独でのロシア産石油禁輸は排除したかとの問いには「どのような措置も排除はしない」としつつ、「これまでに行ってきた全ての措置は同盟国やパートナーとの協調から始まっている」と応じた。
ロシアへの圧力を強めるため、米国はさまざまな追加措置を検討しているとも述べたが、詳細は明らかにしなかった。