粉末のアルコールがアメリカで認可。

粉末状のアルコールがアメリカで認可されたのだとか!「パルコール(Palcohol)」と呼ばれるこの製品は、お酒との新しい付き合い方として話題になっている一方で、安全性などを巡って様々な議論が交わされています。

「粉末アルコール」って何?

Vodka Collection © TABI LABO 提供 Vodka Collection

それは、簡単に言ってしまえばお酒から水分を蒸発させたもの。とはいえ、アルコール自体が揮発性の高い性質を持っているため、製品にするためには難しい技術も必要なようです。

飲み方は1袋分の粉末を、約180mlの水に溶かして飲むというもの。現在はウォッカ、ラム、マルガリータ、コスモポリタン、レモンドロップなどのフレイバーが認可を受けているそうです。

小さく持ち運べて便利!

Party it Up © TABI LABO 提供 Party it Up

アウトドアなどでは持ち運びがとても不便なお酒。大きな荷物 は持てないけど手軽にお酒が飲みたい!という方のためにはピッタリかもしれません。しかし、飲み方についてのリスクは一人一人の認識にゆだねられているも の。ちょっと危ないんじゃないの?という声ももちろんあります。

危険だ!と

販売禁止にする区域も

アメリカ食品医薬局(FDA)の審査を経て、財務省のアルコール・タバコ税貿易管理局(TTB)が認可しているため、用法を守れば安全性はある程度認められています。FDAでは、材料に問題はなく、流通を阻止する法的な根拠もないとの見解が発表されています。

しかし、持運びやすく、どこにでも隠せることから、従来の酒類よりも乳幼児や若者への影響が大きいと考えられているのも事実。手に入りやすく、粉末のまま吸引したり、水以外のカフェイン入り飲料や他のアルコール飲料に混ぜて飲むなどのリスクも問題視されています。

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実際に、サウスカロライナ、ルイジアナ、バーモント州ではすでに販売は禁止。コロラド、ニューヨーク、ロードアイランドなどでも禁止の方向へと向かっているようです。

大量摂取の可能性に対して、メーカーではパルコールにあえて不活性な粉末を加え、1杯分のお酒を作るための量を多くするなど対策を講じてもいるよう。つまり、吸引したり誰かのコップにこっそり入れるには多すぎるように設定したのだとか。

日本でも売られてた!

実はこれ、「粉末酒」と呼ばれており、日本の企業、佐藤食品工業(株)から販売されています。現在も業務用として取り扱いがあり、すでに世界主要17カ国で製法特許を取得しているのだそう。

今年夏に販売開始が予定されているというアメリカの「パルコール」は、もっと気軽に個人で買うことのできるものとして期待されています。しかしその製造方法、もしかしたら特許を侵害している可能性もあるかもしれません。

今後も様々な展開がありそうな粉末アルコールの話題。難しいことはさておき、一体どんな味がするのでしょうか・・・。ちょっと試してみたい気がしませんか?

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