横浜市は26日、市内に住む15~39歳の男女のうち、少なくとも約8千人が引きこもりの状態にあるとした推計結果を発表した。市による推計は初めてで、担当者は「市が把握している人数は一部にすぎず、残りを見つけ出して支援につなげることが課題」と話す。
市は引きこもりを「ほとんど家から出ない状態が6カ月以上継続し、疾病、介護、育児などをその理由としない者」と定義。また、通学や通勤をしているが家や自室に閉じこもりたいと思うことがあるなどの引きこもりの予備軍も、約5万2千人に上るとされた。
調査は昨年8~9月に実施。住民基本台帳から無作為抽出した3千人に用紙を郵送し、1386人から有効回答を得た。回答内容の分析で、引きこもりやその予備軍に該当するとされた回答者の割合を、市内で暮らす同じ年齢層の約113万6千人に当てはめた。