納期1年「ジムニー」、5割増産へ

来年1月めど、月産能力を7000台に

 スズキは2019年1月をめどに湖西工場(静岡県湖西市)の生産ラインを増設し、軽4輪駆動車「ジムニー」と小型車「ジムニーシエラ」を合わせた月産能力を約1・5倍の7000台に引き上げる。ジムニーは7月に約20年ぶりに全面改良し、発売1カ月で年間販売目標を超える注文を受けた。現在も多数のバックオーダー(繰り越し注文)を抱えており増産で納期を短縮する。

スズキは販売好調なジムニーを増産することは表明していたが、具体的な台数規模は検討中としていた。

現在、湖西工場は月産能力約4000台のラインをフル稼働してジムニーを生産しているが、納期が約1年となっている。年内にはインド、パキスタンなどへの輸出を始める計画もあるため、増産体制を整えることにした。ジムニーの国内年販目標は、シエラを含めて1万6200台。7月の国内販売実績は約6000台だった。

ジムニーは約20年ぶりの全面改良ということもあり、国内では初期受注が極端に伸びたが、今後の平準化が予想される。鈴木修スズキ会長は「平準化する国内に代わり、インドやパキスタンでこれまで以上に販売する」と、海外でも積極的に拡販する方針を示している。

タイトルとURLをコピーしました