紛争解決手続きにウェブ会議導入 仙台弁護士会、全国初の試み

仙台弁護士会は、同会で手掛ける裁判外紛争解決手続き(ADR)に、米企業が展開する「Zoom(ズーム)」などのウェブ会議システムを導入する。当事者や弁護士が集まる必要がなくなり、新型コロナウイルスの感染を巡る利用者の不安にも応える。同会によると、全国の弁護士会で初の試みという。
 手続きの申し立てがあれば、ウェブ会議利用に関する意向を書面で確認する。和解に至った場合は双方に和解契約書を送り、署名や押印を求める。
 スマートフォンやパソコンで指定のアプリを使える環境が整えば、誰でも利用できる。
 同会紛争解決支援センター長の阿部弘樹弁護士は「コロナ関係で今後、契約のキャンセル料や賃料を巡るトラブルが予想される。気軽に紛争解決できる手段として、多くの人に利用してほしい」と話す。

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